社会人である前に人間であるMiDです。
ビジネス用語を多用するヤツってウザいじゃないですか。
まあ「アポ」みたいな略語は分かりやすいし短いので良いんです。
日常でも使うし。
ビジネス用語かっこいいって思ってるタイプって、
分かりやすさや伝わりやすさより
「オレ今ビジネス用語使ってるわぁ…」っていう一人っ子なんですよね。
で、その手のタイプの登竜門が「エビデンス」だと思うのですが、
これは根拠やデータあんのか?っていう時に使う言葉です。
布団ちゃんが1秒に3回くらい使ってますよね。

「エビデンス」という言葉は結構危険だと思っていて
「エビデンスあんの?」と問うのは簡単なのですが
「どんなエビデンスが必要ですか?」「エビデンスそのものが本当に必要ですか?」と
問い返されて答えられなければ恥をかくことでしょう。
エビデンスとは、言わば因果関係の証明です。
結果(未来も含め)に対してどんな原因が紐づくか。
この逆の概念は相関関係。
原因と結果ではなく、理由がわからなくとも、
関係し合うことは確かだということ。
一見相対する概念ですが、厳密な線引きは難しいと考えます。
雲が淀んで気圧が低い。雨が降った。
これらは因果関係とも取れるし、相関関係とも取れます。
・雲があり気圧が低いことが原因で、雨が降るという結果が生まれた。
・雲があり気圧が低い時は、雨が降ることが多い。断定はできないが。
大抵はこんなものばっかりで、因果関係か相関関係の
どちらかにしか該当しない概念は多くないのです。
だから、因果関係を求める場合というのは、
相関関係の中でもより単純で分かりやすいものを抽出する、
という他ないのです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ってやつです。
一見風が吹く=桶屋が儲かるは結びつかないので、
事実ベースで捉えるならば相関関係です。
具体的には、風が吹くと砂埃が立ち、目が悪くなる人が増え、
盲人の生計を立てる三味線の需要が増え、
三味線に猫の皮を使うため猫が捕られ、猫が減るとネズミが増え、
ネズミは桶をかじるため、桶屋の仕事が増える、という流れです。
ここまで説明されれば因果関係だと捉えられるでしょう。
納得感が増しますよね。
それでも職場などで「エビデンス」を求めるのは
因果関係を証明して欲しいのではなくたとえば
「課題に対して、納得させて欲しい」という願いなのです。
商品Aを売って、1年以内に100万円の売上を出したい。
こんな課題があった時に、たとえば商品Aの色を変える、
機能を追加する等様々な案が出てきます。
そしてなぜその案が良いのか、というプレゼンに説得力を持たせる上で、
相関関係をいかに因果関係に近づけた形に変えて納得させられるか。
これが「エビデンス」を持たせるということです。
こう考えると日常的に課題がある訳でもなし、
誰かが誰かを説得しなければならない場面など多くはないですから、
職場以外で「エビデンス」なんて言葉はほぼ使いません。
1秒に3回も言うヤツはワキガです。


