或阿呆達の御話 先導者編

Episode

年功序列の頂点、MiDです。

正月休み明け、何があったわけでもないが
ブルーな気持ちなので、あえて楽しい話でも思い出そうか。

学生時代、社会と同じくヒエラルキーが存在します。

今でも陰キャ・陽キャ・テオくんとか、
スクールカースト、いわゆる3軍・2軍・1軍・テオ軍のようなね。

それは活発かそうではないか、スポーツが得意かどうか、
大体そんなつまらない理由でカテゴライズされるものです。

部活では先輩が絶対的に上。
相対的で理不尽な社会への入口です。

私の中学校では、スクールカーストや年功序列はおろか、
基本的に法律が適用されておらず、
世間からも鎖されていましたから、
誰が偉いかガラパゴスな文化がありました。

一言では説明できません。
順を追って説明させてください。

まず、うちの学校は学ランでした。
首元にホックが付いていて、第1ボタンまで嵌めとかなきゃ怒られるアレです。

学ランって肩パットが入っているので、
誰が着ても特に肩の部分がガタイよく見えるんですよね。

体育の授業でジャージになったあと、
通常の授業で制服に戻りますが、
この時ボタンをひとつかけ違えて、ズレてしまった人がいました。

すると、片方の肩が肩パットで浮くんですよね。

ここに目をつけた奴がいました。
理科や音楽で教室移動があるときに、
あえて学ランのボタンをズラしてかけ、肩パットを浮かせます。

そして、肩パットと肩の隙間に
筆箱を入れることでより盛ります。

肩が1番デカいヤツが1番偉い。

これが私の中学校のルールでした。

立体的な筆箱だと有利なんですよね。
逆に缶ペンケースのような薄めだと不利です。
かといって肩と肩パットの間に入らないサイズだと
失格ですから、いい塩梅が求められます。

最初は私の学年の、一部の男たちが始めたルールですが、
普段ふざけないような子もこれを真似したところ、
めちゃめちゃデカかったので、そいつがまるで
英雄のように持ち上げるノリ
が発生しました。

結果、クラス全員が始めるもので、
部活を通して先輩と後輩両方にこの文化が広まり、
うちの学校の上下関係は崩壊しました。

人間が集まれば何だってできる。
今回は文化、次に国、そして戦争だってね。

そう思わざるを得ない経験でした。

ちなみにこの文化、クソ嫌いでした。

教師は黙っちゃいないので、
授業の合間はボタンをかけ違えさせ、
先生が教室に入ってくる前にボタンを直す。

終わったらまたボタンをズラす…

あまりにもメンドい。
この文化を終わらせたのも私です。

「生産性のない文化に呑まれ、時を闇雲に消費し、
お前は緩やかに滅ぶのか」
と話の通じそうな奴から順に
片っ端から声をかけていった結果、肩パットの民は次第に
数を減らし、1ヶ月も経たずに絶滅しました。

代わりに厨二病が増えました。オレの時代です。

物事を定着させることは、非常に難しい。

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