或阿呆達の御話 10円編

Episode

「申し込み」以外はなんでもできるMiDです。
役所手続きを全てデジタル化してくれ。

学生時代のお話。

私は田舎の出身で、地域に子供が少なく、
小学校は同級生が14人しかいませんでした。

中学校は人数が少なくなってしまうので、
私の小学校と近隣の小学校、合計3つの小学校の生徒が集まって
1つのクラスになる
んですね。

そうなると、学校まで5kmくらい距離がある人とか
出てくるのですが、バスや電車も2hに1本とかなので、
親が車で送迎してくれることも珍しくありませんでした。

しかし、部活終わりなどの時間が不規則になりがちなので、
学校の中に公衆電話があったんですね。携帯電話は禁止。


或る月曜日のこと。

部活終わりに公衆電話のある2階、職員室の前に向かうと、
友人(Oさんとしましょう、彼です。)にたまたま会いました。

「あ、MiD!ごめん、10円貸してくれ!」

どうやら10円玉の手持ちがなかったようです。

私はほぼ毎日公衆電話を使っていたので、
10円玉専用のポーチみたいなのを持っていました。

その中から10円玉を1枚取り出し、
はい、いいよと快く10円を渡したんです。
彼もありがとう!と電話をし、迎えが来て帰っていきました。


次の火曜日。

部活終わりに公衆電話のある2階、職員室の前に向かうと、
友人(Oさんとしましょう、彼です。)にたまたま会いました。

「あ、MiD!ごめん、10円貸してくれ!」

どうやら10円玉の手持ちがなかったようです。

私はほぼ毎日公衆電話を使っていたので、
10円玉専用のポーチみたいなのを持っていました。

その中から10円玉を1枚取り出し、
はい、いいよとまだ快く10円を渡したんです。
彼もありがとう!と電話をし、迎えが来て帰っていきました。

見えてきたかい?


そして水曜日。(中略)


木曜日。(中略)


週末です。金曜日のお話。

「あ、MiD!ごめん、10円貸してくれ!」

5回目です。

仏の顔も3度まで、仏が4回目でキレるならば
私は5回目ですから、1.25倍くらいは優しいのでしょう。
流石にキレました。

とはいえ、周りにも人はいますし職員室の前です。
今この場面だけ切り取ったら、こいつ10円で暴れるのかよとか
思われるのも癪です。

「オレは50円貸したことに怒っているのではなく、
10円を5回貸したことに怒ってるんだからな。」

彼はポカーン…としていました。

私も頭に血が昇っていました。
冷静さを取り戻し、10円玉用のポーチでも用意してみるのはどうか
テレフォンカードでも買ったらどうか、など
落ち着いて対話を試みました。

「…お〜ん。」
腑に落ちてないんです奴は。

だんだんイライラしてきて、
「じゃあ100円玉で電話かけたら?」
公衆電話はお釣り帰ってこないので、最終手段です。

彼ははっきり言いました。
「それはもったいない。オレが100円で電話するよりも
お前が10円で電話する方が安いじゃん!

私は彼のケツを蹴り上げ、帰りました。

反省してください。

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